土曜日, 9月 23, 2006

秋の秩父はいかがかな?

 「そうだ、秩父に行こう。ぶどう狩りして蕎麦食べて温泉入れば御の字」、ということで前日に電車やなにやら調べて西武池袋線で行くことに。8時36分発の快速急行に乗って、飯能のスイッチバックに興奮して、横瀬での車両切り離しに鼻血出して1時間45分。西武秩父駅に到着。

 なにやら駅が賑やかだなぁと思ったら、彼岸だったのね。お墓参りの人がたくさん。大規模な霊園があるのか、そこまでの臨時バスが出てた。

 さてさて、駅周辺で観光地図をもらい、まずはぶどう狩りの目的地「秩父フルーツファーム」へ徒歩で向かう。とぼとぼ歩いて20分くらいか? 受付で30分食べ放題コースを選択、ぶどう棚に行く。

秩父フルーツファーム

 ぶどう棚に着くと先客が。どうやらぶどう狩りコースのお客さんらしい。俺と彼女は農園の人に説明を受けながらブドウを狩ることに。でもこれが結構難しい…。コツとしては、ブドウの幹から一番離れた枝の先になっている房が甘いということだったんだが、枝が網目のように張り巡らされているもんで、どれが一番離れているのか良くわかんない! ブドウ農園の人に注意されながらなんとか2房ゲット! さっさと席に戻ってブドウを食う。うーん、甘い。でも時間制限があるので無言でもりもり食った。

 2房目。また農園の人に教えてもらいながらブドウを狩ったんだが、同じ枝になっているブドウでも幹からの距離がちょっと違うだけでもだいぶ甘さが変わるということで、試しにほんの少し幹に近い房と枝の末端の房とを食べ比べてみることに。

 これがねー、びっくりするくらい甘さが違った。枝の末端にあるものは少々見てくれが悪かったが、甘さは断然こっちのほうが甘い。もう一つのほうは見てくれはよかったし甘いには甘いのだが、どうも僅かに渋さが残る…。農家の人が事前に予想した味そのままだったんでびっくりした。また一つ利口になったなー。食べ放題は30分だったわけだが、どんなに食べられても1人2房半かなー。ゆっくり食べたら2房。というわけで、食うのに一生懸命でブドウの写真は撮ってない。

 さて、ひとまずお腹を満たしたところで、また西武秩父駅に向かって歩く。と、その途中にあったのがこのパン屋さん。

ラパン ノワール くろうさぎ

 パン好きな彼女の鼻が反応したので寄ることに。どうやら自然酵母や国産小麦にこだわって作っているパン屋さんらしい。お店の中には何かの賞をとったってことが書いてあった。カレーパンやら普通のパンやらをちょこっと買いこんで店を出た。駅まで歩きながら食べたが、彼女が美味しい美味しいといっていたので美味しいんだと思う。俺が食べたオリーブの実が載っているピザ風のパンも美味しかった。というわけで、食うのに一生懸命でパンの写真は撮ってない。

 西部秩父駅まで歩いた後、丁度お昼時だからということで蕎麦を食うことに。事前に調べておいた蕎麦屋「武蔵屋」へ。秩父神社脇の「手打そば武蔵屋」に向かった。で、蕎麦屋に着くそのとき、「ポーッ」と汽車の汽笛の音が! 慌てて線路脇まで行くと汽車が発車する丁度その寸前! すぐさまデジカメを取り出し、置きピンして打つ!

 うーむ、鉄っちゃんの香り…。さてさて蕎麦を食おうと店に並ぶ。昼時なだけあって結構混雑。

武蔵屋

 15分位して入店。席に着いて天ぷらそばを頼んで待つ。で、出てきた蕎麦がこれ。

 で、食ってみたんだが、ずいぶんコシがないそばだったなー。香りはあったけどねー。いつも食っている金砂郷の蕎麦工房の蕎麦と比べちゃうとちょっとねー。あと、山に来たのに天ぷらに海老ねーだ…(以下略)。前回、蕎麦食ったときにも書いたからねー。ま、きのことかもっと山の物を天ぷらにしてくださいな。

 ひとまずお腹を満たしたあとは、秩父神社を見てまわった。

 拝殿。

 そんでもって街もちょこっと歩いた。

 秩父夜祭りのときに来てるから、「あー、ここきたなぁ」なんて思いながら歩いた。夜祭りは出来れば今年も行きたい。

 さてさて、飯も食ったし散歩して運動もしたしとなれば、次は温泉だ。温泉も事前に調べて、駅近物件な「すいじん」にした。ウェブを見たら川を見ながら温泉に入れるという感じだったので、ここにしたんだけどねー。ま、それは彼女には現地に着いてからのお楽しみってことで内緒にしといた。

 秩父駅から2駅。黒谷駅に到着。

 駅脇の踏切を渡ろうとしたら、踏切上に貨物列車が停まったまんま5分待ったが動かない。当然踏み切りも開かない。と遠くを見ると、地元の人が線路を横断する始末。こりゃ駄目だと思って、遠回り。駅から歩いて5分くらいで着いた。ウェブを見る限りでは良さそう! さてさて実態は…?

温泉すいじん

 着いたのは13時45分くらいだったかな。玄関先で呼んでも人が出てこない…。厨房と思われるほうからは人の声が聞こえるんだが、呼べど叫べど出てこない…。彼女と不安になりながらもしばらく「すみませーん」と叫んでると人が出てきた。ま、掃除やらで忙しい時間帯だろうから無理もないということで納得。お金を払おうとしたとき1人1500円くらい取られた。「あれ? ネットじゃ1人900円くらいの値段だったような…」なんて疑問を持ったが、ここまで来て風呂に入らないのもあれなので素直に払う。一応バスタオルのレンタルもあるので、タオルを一切持ってなくても風呂は楽しめる。

 「じゃあ、こちらですー」なんて旅館の人に言われるがままついていく…。「どこまで連れて行かれるんだろうか?」なんて思ってたらようやく目の前に男風呂と女風呂を示す暖簾が。と、思ったら! 「お二人とも一緒にどーぞー」なんていわれて、同じ女風呂の暖簾をくぐり更に階段を降りた…。「まだいくの…?」なんて不安に思っていたら、ようやく目の前に竹で囲まれたお風呂が。「あ、外だけどここで服を脱ぐのかなー」なんて思ってたらまだまだ進む。中に入ると浴槽はあったが湯が張っていない。「はいこちらですー」と連れて行かれたその先には…。

 川を望む自然に囲まれた…

 湯船が竹で装飾されている…

 思いっきり混浴風味な…

 お風呂があった。「じゃあ、1時間制ですのでー。貸切になりますので、ごゆっくりー」なんて旅館の人が一方的に喋ってドアをさっと閉めて出て行った。俺と彼女は目が点…。まさか混浴だとは思ってなかった。てか男2人で友達同士で来たとしたらどうなるん? 男2人でこの風呂入るんか? そんなことを想像したら恐ろしかったが、とにかくさっさと服を脱いで体洗って湯船に浸かった。眼下には川が流れていて、鮎釣りをしている人たちが見えた。お風呂はやや熱めだったので、水で薄めながら入った。ま、男同士の組み合わせじゃない限りはいいかもねー。
 外観はこんな感じ。

 左側の掘建て小屋が「露天風呂」だ!

 さて風呂を上がって旅館を出るときに、玄関先で男女4人組のグループとすれ違った。俺は「ここに泊まるのかー、ちょっとびみょー」と思ったが、彼らもそう思ったみたいで微妙な顔をしていた…。ま、お風呂は仲良くカップル同士入れるしえーやん。外に出て改めて看板を見ると「そらっぺー 露天風呂」の文字。

 こっちにも…。

はて、「そらっぺー」とはいったい何ぞやと思って調べた。

Wikipedia -秩父弁-

 「そらっぺえ」とは「でたらめを言う事」と書いてある。茨城弁で言うと「ごちゃっぺ」みたいなもんか? てことは「ウソ露天風呂」ってこと!? 露天風呂はあったような気もするから、温泉がうそなのかなー? と思ったら、やっぱり鉱泉だったようで。それで「そらっぺー」なわけね。

 「そらっぺー」からの帰りは田舎道を通って駅まで向かう。その途中、彼岸花が咲いていた。

 その近くにホウセンカが種をつけていた。彼女にホウセンカの実を「指で潰してごらん」て言って渡した。彼女が恐る恐る潰したら、案の定はじけた。ら! 彼女はホウセンカの実が爆発することを知らなかったようで、すんごい悲鳴をあげたかと思ったら種を潰した指を一生懸命俺の服で拭いていた…。ひどい…。

 黒谷駅から御花畑で下車。「西武秩父仲見世通り」でお土産見つつ御酒飲みつつ。ここで発見したのが水戸の銘菓「吉原殿中」を小さくしたようなお菓子! パクリやんけ! 水戸が大好き、郷土愛旺盛な弟は怒ってました。味は吉原殿中のほうが洗練されていたように思います。お土産として買ったのにもかかわらず、写真を撮るのを忘れた…。

 帰りは行きと同じ快速急行で。電車の中ではビールを飲みながら帰ったが、さすがにまだ夕方だったので酒臭いうちらの周りに人は寄って来なかった。池袋に着いたら「ふくろ祭り」がやっていた。朝早かったから気がつかんかったわ。

 まー、秩父は手軽に田舎に行きたい人には丁度いいのかもねー。

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