4月10日。
しがつとうか。
「し」かし、ほんとうに「が」つが「つ」くいやがって。しかたないからほんこん「と」まかおにいこ「う」「か」。
「し」「が」「つ」「と」「う」「か」
すべてはここから始まった。
妻と息子が妻の実家の奈良へ帰るという。その唐突な報告を受けたのはこの2、3日前。あまりのショックに声が出なかった私の頭に浮かんだのは、他ならないこのフレーズだった。
「そうだ、この機会に海外へ行こう!」
そうだ、こういう機会しかもう海外へ行くチャンスはない。
ここで「浅草今半 東京駅グランルーフ店」に緊急家族会議を招集。ここで決せられたのは4月10日に海外旅行に行くということであった。
次に場所を移してエイジングビーフが食べられるという人形町の「小松屋」に行き、肉汁(というかほとんど血なんですけど)滴る肉に舌鼓を打ちつつ更なる条件の詰めを行った。
・場所は香港・マカオで
・とにもかくにもお金がないので、おごりでシャシャシャーッス!
という条件が全会一致で承認され、私の人生で初の経験となる海外旅行が催行されることとなった。
ということで海外旅行に行くことになったわけだが、当然初めての海外旅行ということもあって、パスポートの取得から始まったわけであります、が、なんとかかんとか、決定から2週間後には取得したわけで。といってもこれが4月21日。オー危ないねー。
で、航空券やホテルの手配は一切合財弟に任せて、とにもかくにも海外旅行の準備が着々と進んでいったわけなのであった。