日曜日, 9月 24, 2006

池袋・アポロ・ケーキバイキング

 色々と思い出のあるホテル・メトロポリタン25階にあるアポロでやってるケーキの食べ放題。

スカイラウンジ アポロ

 彼女と来たのはずっと前。4年位前? まだ彼氏彼女の関係ではなかったとき。それから二人ともそれ相応に年をとった、ってまだ20代だけど。久々にケーキバイキングに行ってみた。相変わらずの盛況ぶりで、14時のビュッフェ開始前から行列。どうやら整理券を持っている人から順に入場できるみたいで、とりあえず整理券をもらって外で待つ。

 14時45分になってようやく入店。前に来たときと変わらない風景…。懐かしいなぁ…。眺望の良さも相変わらずだ。席に案内されて説明を受けたら、ケーキのもとにレッツ・ゴー(古…)! ケーキは前と変わらず小さめ&激甘め。ドリンクもコーヒーに紅茶にウーロン茶に…、何も変わらない。なんか時間が止まっている感じがした。

 2回もおかわりに行けばもうお腹一杯。食えません。甘いからねー。ケーキはすぐに補充されるので、品切れたままなんてことはないのでご安心を。

 うちらの後ろに座っていた中国人の女性二人組みは、牛乳をガボガボ飲みながらケーキをガバガバ食っていた。何度も何度もおかわりしてた…。うーむ、あんなにやせてんのによく入るなぁ。やっぱ中華料理は油がきついから、このくらいの甘さで胃がもたれたりとかそんなことはないんだろうか? なんて感心した。
 
 久々に来たアポロのケーキバイキングだけど、どうやら10月末で20年の歴史に終止符を打つみたい(ケーキの食べ放題をやめるだけですからねー)。なんだか自分の思い出の場所がなくなるような感じでちょっと寂しい気分。一応キャンペーンで普段は1502円のところ、10月25日~31日は20年前の値段の990円で食べられるらしい。

 多分混むんだろうけど、もう一度行っておいてもいいかなー。 Posted by Picasa

土曜日, 9月 23, 2006

秋の秩父はいかがかな?

 「そうだ、秩父に行こう。ぶどう狩りして蕎麦食べて温泉入れば御の字」、ということで前日に電車やなにやら調べて西武池袋線で行くことに。8時36分発の快速急行に乗って、飯能のスイッチバックに興奮して、横瀬での車両切り離しに鼻血出して1時間45分。西武秩父駅に到着。

 なにやら駅が賑やかだなぁと思ったら、彼岸だったのね。お墓参りの人がたくさん。大規模な霊園があるのか、そこまでの臨時バスが出てた。

 さてさて、駅周辺で観光地図をもらい、まずはぶどう狩りの目的地「秩父フルーツファーム」へ徒歩で向かう。とぼとぼ歩いて20分くらいか? 受付で30分食べ放題コースを選択、ぶどう棚に行く。

秩父フルーツファーム

 ぶどう棚に着くと先客が。どうやらぶどう狩りコースのお客さんらしい。俺と彼女は農園の人に説明を受けながらブドウを狩ることに。でもこれが結構難しい…。コツとしては、ブドウの幹から一番離れた枝の先になっている房が甘いということだったんだが、枝が網目のように張り巡らされているもんで、どれが一番離れているのか良くわかんない! ブドウ農園の人に注意されながらなんとか2房ゲット! さっさと席に戻ってブドウを食う。うーん、甘い。でも時間制限があるので無言でもりもり食った。

 2房目。また農園の人に教えてもらいながらブドウを狩ったんだが、同じ枝になっているブドウでも幹からの距離がちょっと違うだけでもだいぶ甘さが変わるということで、試しにほんの少し幹に近い房と枝の末端の房とを食べ比べてみることに。

 これがねー、びっくりするくらい甘さが違った。枝の末端にあるものは少々見てくれが悪かったが、甘さは断然こっちのほうが甘い。もう一つのほうは見てくれはよかったし甘いには甘いのだが、どうも僅かに渋さが残る…。農家の人が事前に予想した味そのままだったんでびっくりした。また一つ利口になったなー。食べ放題は30分だったわけだが、どんなに食べられても1人2房半かなー。ゆっくり食べたら2房。というわけで、食うのに一生懸命でブドウの写真は撮ってない。

 さて、ひとまずお腹を満たしたところで、また西武秩父駅に向かって歩く。と、その途中にあったのがこのパン屋さん。

ラパン ノワール くろうさぎ

 パン好きな彼女の鼻が反応したので寄ることに。どうやら自然酵母や国産小麦にこだわって作っているパン屋さんらしい。お店の中には何かの賞をとったってことが書いてあった。カレーパンやら普通のパンやらをちょこっと買いこんで店を出た。駅まで歩きながら食べたが、彼女が美味しい美味しいといっていたので美味しいんだと思う。俺が食べたオリーブの実が載っているピザ風のパンも美味しかった。というわけで、食うのに一生懸命でパンの写真は撮ってない。

 西部秩父駅まで歩いた後、丁度お昼時だからということで蕎麦を食うことに。事前に調べておいた蕎麦屋「武蔵屋」へ。秩父神社脇の「手打そば武蔵屋」に向かった。で、蕎麦屋に着くそのとき、「ポーッ」と汽車の汽笛の音が! 慌てて線路脇まで行くと汽車が発車する丁度その寸前! すぐさまデジカメを取り出し、置きピンして打つ!

 うーむ、鉄っちゃんの香り…。さてさて蕎麦を食おうと店に並ぶ。昼時なだけあって結構混雑。

武蔵屋

 15分位して入店。席に着いて天ぷらそばを頼んで待つ。で、出てきた蕎麦がこれ。

 で、食ってみたんだが、ずいぶんコシがないそばだったなー。香りはあったけどねー。いつも食っている金砂郷の蕎麦工房の蕎麦と比べちゃうとちょっとねー。あと、山に来たのに天ぷらに海老ねーだ…(以下略)。前回、蕎麦食ったときにも書いたからねー。ま、きのことかもっと山の物を天ぷらにしてくださいな。

 ひとまずお腹を満たしたあとは、秩父神社を見てまわった。

 拝殿。

 そんでもって街もちょこっと歩いた。

 秩父夜祭りのときに来てるから、「あー、ここきたなぁ」なんて思いながら歩いた。夜祭りは出来れば今年も行きたい。

 さてさて、飯も食ったし散歩して運動もしたしとなれば、次は温泉だ。温泉も事前に調べて、駅近物件な「すいじん」にした。ウェブを見たら川を見ながら温泉に入れるという感じだったので、ここにしたんだけどねー。ま、それは彼女には現地に着いてからのお楽しみってことで内緒にしといた。

 秩父駅から2駅。黒谷駅に到着。

 駅脇の踏切を渡ろうとしたら、踏切上に貨物列車が停まったまんま5分待ったが動かない。当然踏み切りも開かない。と遠くを見ると、地元の人が線路を横断する始末。こりゃ駄目だと思って、遠回り。駅から歩いて5分くらいで着いた。ウェブを見る限りでは良さそう! さてさて実態は…?

温泉すいじん

 着いたのは13時45分くらいだったかな。玄関先で呼んでも人が出てこない…。厨房と思われるほうからは人の声が聞こえるんだが、呼べど叫べど出てこない…。彼女と不安になりながらもしばらく「すみませーん」と叫んでると人が出てきた。ま、掃除やらで忙しい時間帯だろうから無理もないということで納得。お金を払おうとしたとき1人1500円くらい取られた。「あれ? ネットじゃ1人900円くらいの値段だったような…」なんて疑問を持ったが、ここまで来て風呂に入らないのもあれなので素直に払う。一応バスタオルのレンタルもあるので、タオルを一切持ってなくても風呂は楽しめる。

 「じゃあ、こちらですー」なんて旅館の人に言われるがままついていく…。「どこまで連れて行かれるんだろうか?」なんて思ってたらようやく目の前に男風呂と女風呂を示す暖簾が。と、思ったら! 「お二人とも一緒にどーぞー」なんていわれて、同じ女風呂の暖簾をくぐり更に階段を降りた…。「まだいくの…?」なんて不安に思っていたら、ようやく目の前に竹で囲まれたお風呂が。「あ、外だけどここで服を脱ぐのかなー」なんて思ってたらまだまだ進む。中に入ると浴槽はあったが湯が張っていない。「はいこちらですー」と連れて行かれたその先には…。

 川を望む自然に囲まれた…

 湯船が竹で装飾されている…

 思いっきり混浴風味な…

 お風呂があった。「じゃあ、1時間制ですのでー。貸切になりますので、ごゆっくりー」なんて旅館の人が一方的に喋ってドアをさっと閉めて出て行った。俺と彼女は目が点…。まさか混浴だとは思ってなかった。てか男2人で友達同士で来たとしたらどうなるん? 男2人でこの風呂入るんか? そんなことを想像したら恐ろしかったが、とにかくさっさと服を脱いで体洗って湯船に浸かった。眼下には川が流れていて、鮎釣りをしている人たちが見えた。お風呂はやや熱めだったので、水で薄めながら入った。ま、男同士の組み合わせじゃない限りはいいかもねー。
 外観はこんな感じ。

 左側の掘建て小屋が「露天風呂」だ!

 さて風呂を上がって旅館を出るときに、玄関先で男女4人組のグループとすれ違った。俺は「ここに泊まるのかー、ちょっとびみょー」と思ったが、彼らもそう思ったみたいで微妙な顔をしていた…。ま、お風呂は仲良くカップル同士入れるしえーやん。外に出て改めて看板を見ると「そらっぺー 露天風呂」の文字。

 こっちにも…。

はて、「そらっぺー」とはいったい何ぞやと思って調べた。

Wikipedia -秩父弁-

 「そらっぺえ」とは「でたらめを言う事」と書いてある。茨城弁で言うと「ごちゃっぺ」みたいなもんか? てことは「ウソ露天風呂」ってこと!? 露天風呂はあったような気もするから、温泉がうそなのかなー? と思ったら、やっぱり鉱泉だったようで。それで「そらっぺー」なわけね。

 「そらっぺー」からの帰りは田舎道を通って駅まで向かう。その途中、彼岸花が咲いていた。

 その近くにホウセンカが種をつけていた。彼女にホウセンカの実を「指で潰してごらん」て言って渡した。彼女が恐る恐る潰したら、案の定はじけた。ら! 彼女はホウセンカの実が爆発することを知らなかったようで、すんごい悲鳴をあげたかと思ったら種を潰した指を一生懸命俺の服で拭いていた…。ひどい…。

 黒谷駅から御花畑で下車。「西武秩父仲見世通り」でお土産見つつ御酒飲みつつ。ここで発見したのが水戸の銘菓「吉原殿中」を小さくしたようなお菓子! パクリやんけ! 水戸が大好き、郷土愛旺盛な弟は怒ってました。味は吉原殿中のほうが洗練されていたように思います。お土産として買ったのにもかかわらず、写真を撮るのを忘れた…。

 帰りは行きと同じ快速急行で。電車の中ではビールを飲みながら帰ったが、さすがにまだ夕方だったので酒臭いうちらの周りに人は寄って来なかった。池袋に着いたら「ふくろ祭り」がやっていた。朝早かったから気がつかんかったわ。

 まー、秩父は手軽に田舎に行きたい人には丁度いいのかもねー。

月曜日, 9月 18, 2006

池袋東武・ビアガーデン・魂のジンギスカン

 夏も終わりだなーってことで、東武でやっていたジンギスカンが最終日。7月くらいに1度行ったが、ビアガーデンももう終わりってことで行ってきた。場所は東武の中でも秘境中の秘境。長年池袋に住んでいる俺でもこの夏初めてきたという場所、16階。これだけ高いと眺望は良い。周りにここより高い建物はサンシャインやメトロポリタンビル、メトロポリタンホテルや最近出来たマンション群くらい。でも更に東武には秘境があって、17階に「トップ・オブ・トーブ」という店があった。もうなくなってしまったようでちょっと悲しい。1度は行ってみたかった…。さて、話を戻して。料金は2時間制でドリンク飲み放題(ビールなどアルコール含む)にジンギスカンが1人前ついて女性が2500円くらい、男性が3000円くらいだったかな。

 で、お肉。
 
 
 厚みが程よくあり、臭みもほとんど無い良い感じのお肉。「うまうま~」といいながら、ビール片手に食う。2回も来るくらいだからそりゃうまいんですよ。追加でお肉も頼めますが飲み放題で損をしたくないので、何度もビールをおかわり。
 
 7月の頃には舞台でハワイアンな音楽をバックにフラダンス・ショーがあって結構賑わっていたけれど、さすがに今日は最終日ということもあって人はほとんどいない。でも、肉はうまうま。日が落ちて夕日も綺麗。ご馳走様でした。
 
 来年はどんなビアガーデンを開くのかなーと思いながら、店を出た。 Posted by Picasa

金曜日, 9月 15, 2006

池袋:もつ鍋帝王ふるさと3号店

 この日はちょっと寒かったので鍋が欲しくなったなー、ということで弟を連れ立ってモツ鍋を食いに。場所は立教大学近くのラーメン屋が多く入っている建物にある「もつ鍋帝王ふるさと3号店」。ま、とりあえず鍋ってことで鍋だけ頼んで待つ。で、出てきたのがこれ。
 
 博多風とかなんとか言ってたなー。むこうの鍋はこんな感じなのか? たっぷりのニラの下にはこれまたたっぷりなキャベツとモツ(少なめかなー)が。辛さが足らなかったので唐辛子をめい一杯入れて食う。

 食い終わったら麺が出てきた。最後はラーメンみたいにして食うらしい。ってことで、いろんな出汁が出ていい具合のスープになんと! どばっと追加のスープを入れられてしまった…。うーむ、さっきまでの味のほうが良かったよーな…。
 
 弟と黙々と麺を食う…。

 ま、そんな感じでした。もつの量はもう少し多いほうがいいと思います。もつ鍋と銘を打っている割には少ないと思います。値段は1人前1300円くらいだったかな? ちょっと高いかなー。1000円以内に抑えてくれてたら、値段相応となる気がする。飲み会用の店な感じ。 Posted by Picasa

木曜日, 9月 14, 2006

筑波山神社と筑波町道路元標

 暇だったんで行ってきた。久しぶりに行ったら、前は無料だった市の駐車場が有料になっていた…。そういえば前にネットかなんかでそんな情報を見たような…。ちょっと残念。渋々500円を払う。

 さてさて、まずは道路元標の確認だ。ここには筑波町の道路元標がある。いつもこれを確認しにここまで来ているといってもいいくらいだ。と思ったら…。
 
 なんと花壇になっていた! 道路元標の前には「筑波山華の会」の立て札が…。その後ろに隠れるようにひっそり立っていた。「筑波山華の会」の皆さん、綺麗なお花をまわりに植えていただけたのはうれしいんですが、もうちょっと看板をずらしてもらえたら更にうれしいです。

 と、道路元標の影が薄くなったことをちょっと気にしつつ、神社の拝殿に向かう。まー、時間も時間だったんでひっそりしてた。珍しく熱心にお参りして、そのあとに絵馬を書くことにした。声が池脇千鶴みたいな感じの巫女さんから絵馬を買いペンを貸してもらって書く。結ぶ。お土産用にもう1枚買う。
 
 
 うむうむ。これで万事うまくいけばよろしいです。

 帰り、風返峠を通ったら、犬が道の真ん中にどてんと寝てた。こんなところに寝てたらあぶねーぞ。
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水曜日, 9月 13, 2006

湯泉荘

湯泉荘

 とりあえず廊下の写真。旧内原町、今は水戸市三湯にある鉱泉の宿。場所はこちら←Mapion。
 
 お風呂は鉱泉を沸かしたもので、めちゃくちゃ熱い! けど、体を洗う時間を利用して水で薄めておくと丁度いい感じになる。泉質は単純泉みたいなもので無臭。お湯はさらっとしており、単純泉の温泉みたいな感じだと思ってもらえればイメージもつくと思う。24時間入れるのも魅力。建物は古く、水戸の中心からすぐそこの場所でこんな隠れ宿のような(ひな)びた雰囲気を味わえるところがあったのは意外。お客は一人旅をしている人もいるが、人数が多いと割引になることもあってか肉体労働派な人が長期で利用しているって言ったほうがいいかなー。客室の壁は薄くて騒ぐ場合はちょっと困るかもしれない。

 庭には池と小さな神社があって、俗世間を忘れさせてくれるような雰囲気。自分の普段の生活圏から程近くにあるとは思えない感じ。

 泊りがけの宴会に使うには丁度いいかも。翌日、ここから仕事にいけるしねー。

和室…5800円、6800円
素泊り…4300円
日帰り入浴 500円 Posted by Picasa

月曜日, 9月 11, 2006

長岡観光して越後湯沢と水上に寄り道して帰る

 新潟3日目。花火も終わって後は帰るだけ。行きは高速バスで来たが、帰りは鈍行で延々と東京まで帰ることにしていたので、とりあえず駅で時刻表を確認。水上行きの電車は少ない。10時32分の次は13時46分。13時46分を逃したら16時20分。どうやらこれが都内に戻る終電らしい。ここから乗り継ぎがうまくいっても5時間はかかるわけだから、16時はさすがにパスだ。そんなわけで13時46分発に乗ることにして、長岡観光をすることに。駅改札脇にある観光案内所で色々聞くが、やっぱりここまできたら日本酒が飲みたいということで、酒蔵見学をすることに。バス乗り場6番線(だったかな?)で関原方面行きのバスを待つ。ま、どのバスに乗っても関原に行くみたいだけど。

 と、バスに揺られて約20分。そんなこんなで着いたのが関原酒造だ。予約なしで見学が可能なのと、駅からのバスの本数が多いので行きも帰りも便利だろうという目論見。

 受付を済ませると若いお兄さんが出てきた。どうやらこの人が説明してくれるらしい。まずは瓶詰めの機械から説明を受けた。説明は割愛。で、ラベル貼りの機械の説明も聞いたが、どうやら1種類のラベルを連続で貼ることしかできないらしく、それ以外は手でラベルを貼っているとのこと。すんげー大変そう。

 次は蔵の中を案内された。酒蔵に入ったのは生まれて初めて? いや、ウイスキーとかなら入ったことがあるなぁ。ま、そんなことはどうでもよく、中越地震の影響がここにもあるらしい。蔵の建設自体が2百年だか3百年だか、そのくらい古いこともあって土台が地盤に固定されていなかったことから、地震で建物が崩れたみたいな被害は受けなかったみたいだが、表から見た限りでは全く分からないところで蔵の壁の内部が地震の影響で崩れ落ちていて、温度を一定に保つという蔵の役目が果たせなくなっているというのだ。その影響で貯蔵タンクには一見して分かるような不必要な銀色のベルトが見えていた。これで貯蔵タンクの温度を適温に保っているらしい。ところが、この冷却装置を全てのタンクに装着するのにもお金が掛かるので徐々にやっているとのこと。ぱっと見は地震の影響がみられないところにも、傷跡は深く残っているんだなぁと思った。


 蔵の2階はちょっとした博物館のようになっていた。木製のエレベーターみたいな役割をする大きな滑車や、醪袋(もろみぶくろ)、昔の酒瓶や桶など、酒造りの道具をいろいろみられた。





 そして最後は試飲。これが楽しみ出来たのだ。瓶詰め前の処理方法により、様々な種類に分かれることが分かった。ま、日本酒通でもなければ分からんねぇ。で、全く殺菌処理していない(つまり酵母菌を殺していない)お酒を飲んだが、これは日本酒とは違う感じがした。香り自体も日本酒とはちょっと外れる。で、どんな香りかといえば…、酔っ払っていて覚えてないです。ま、とにかく日本酒な感じではなかったことは覚えている。

 一通り説明が終わって酒蔵を出たときに「米」について聞いたところ、やはり新潟産の米は使っていないようだ。兵庫県の山田錦を使っているみたい。やっぱりなー、というのが聞いたときの感想だったけど。酒造りの話を聞きまくっている人なら兵庫県の山田錦は聞かない名前じゃないだろう。さすがにこのことについては新潟の酒蔵の人たちも「米どころ新潟」の名前に恥じる問題と感じているらしく、新潟産の米で酒を造ろうと色々試行錯誤をしていると聞いた。話を聞く限りでは10年もすれば新潟産の米で造られた日本酒が飲める日が来るかもって俺は感じた(然るべき量が流通するってことでね)。

 で、この時既に、俺のポケットの中で携帯がブーンブーンと暴れていたのだが、お酒の話はちゃんと聞いておこうと無視していた。だが、これが結構大きな問題で、チョーむかついた。そんでもってむかついたついでに撮ったのが、目の前にあった関原村の道路元標。


 こんな所で道路元標に出くわすと思ってなかったので、ラッキーな気分。ま、ネットでは既出な存在だったので、そこは残念だったけど。ちなみにこの時彼女は日本酒のお買い物中。実家に日本酒を送っていたらしい。買い物終わって出て来た彼女に気付かず道路元標を撮影していた俺は誰が見ても元標オタク…。

 またバスに揺られて駅まで戻る。時間は12時過ぎ。水上行きの電車まで1時間半ある感じ。でも、このまま長岡で電車待ちで腐るよりも、12時33分発の越後湯沢行きの電車に乗って途中下車でもした方が良いんじゃないかということになって、急遽その電車に乗ることにした。慌てて駅弁を見るけど、なんと新潟には地元名物的な駅弁がなかった…。仕方なく買ったのは「富山名物ますのすし」。って! なんで新潟に来てまで都内で買えるようなますずし買ってんのよ! って思ったけど、これしかなかったんだよ。電車の発車時刻まで時間が無かったしねー。確かに新潟は米どころだけど、じゃあ米の上に載せたり米と一緒に食うような特産物を挙げろっていわれたら、答えに困るなぁ…。確かに良く知らない。ま、そんなこんなで発車ギリギリに電車に乗った。


 電車に乗ったあとは、黙々と車窓を見るのみ。浦佐駅で田中角栄の銅像がみられるかなーと思ったけど、全然見えなかった。降りなきゃやっぱり駄目なのね…。と、1時間20分してようやく越後湯沢。途中下車ってことで改札の外に出る。新幹線が停まる駅だけあってでかい。それとお土産物屋が充実してる。ここで見つけたのが温泉と新潟の日本酒の試飲コーナー。温泉は水上で入ることにして、試飲コーナーへ。500円でおちょこ5杯、試飲が出来る。

 この日は残念ながら中越のお酒が清掃の関係で飲めなかった。で、色々と飲んだわけだが…。

 酔っ払うよね、ここ。日本酒に慣れていないと結構酔うはずです。種類は豊富で文句はないんじゃなでしょうか? うちらはここだけでも十分に楽しめました。

 さてさて、水上行きの電車は15時5分発。つまり長岡でうちらが乗ろうとしていた13時46分発の電車ってことだわね。1日に5本しか新潟方面から水上に行く電車がないわけ。しかも終電が越後湯沢発17時55分。都心感覚だと早すぎるわー。でも田舎ってこんなものなのかもしれないねぇ。ま、もう鈍行電車の旅に慣れたので、すたこらさっさと電車に乗り込んだ。この先ループ線があることを知っていたので楽しみにしていたが、疲れもあって2人とも寝てしまった…。

 水上に着いたのは15時44分。1時間掛からない。結構長いトンネル通るしねぇ。とりあえずここで再び途中下車。駅前の旅館案内所で立ち寄り湯が出来る旅館・ホテルを聞く。で、選んだのが水上ホテル聚楽。正直、建物の外観がところどころ古そうだし気が進まなかったが、駅から一番近い物件だったし、お風呂が大きいと案内されたのでここにした。

 で、お風呂だが…。

 リニューアルされていたのか、結構良かった。体を洗ってまず最初に入ったのが露天風呂だったのだが、なんと目の前の山を電車が走っていく! ま、電車はどうでもいいんだけど、温泉街にあっては風呂が命なわけで、そこら辺はきっちりリニューアルして新設のホテルに負けないくらいの新しさだった。サウナもあるし。脱衣室も新しかったし、お風呂を上がって相手を待つ待合場所みたいなところでも無料で麦茶やらが飲めたし。ま、平日で人も少なかったこともあり、存分に楽しめました。

 お風呂を上がったあとは少しクールダウンして、駅に向かって歩いた。で、乗ろうとしたのが17時30分発の電車。これで高崎まで行けば、あとはなんとでもなるだろうということで。駅で時間が余ったので缶ビールを飲む。電車にも持ち込む。そして寝る…。

 高崎着は18時33分。ご飯でも食べようと途中下車をしてうろうろするも、特産とかそんなもの調べるのも面倒だったので、駅の中にあったうどん屋で食事を済ます。本当はだるま弁当を食いたかったが、お腹がそれを受け付けるほど余裕がなかったんだなー。

 で、何分発かは忘れたけど、湘南新宿ラインに乗って一路池袋を目指す。あとは寝っぱなし、だったかなー? こんな感じで今回の旅行は終わり。旅行以外の余計な部分でいらぬ邪魔が多々入ったが、それを蹴っ飛ばしてなくしてくれるくらい楽しかった。てか、国内旅行って結構贅沢な感じだよねー。今回の旅行で鈍行列車にちょこっと目覚めてしまった感じ。特急派だったけど、知らない土地をのんびり旅をするのもいいもんだと思った。

 それにしても、今回の旅行は写真を撮ってないなぁ。それだけ精神的に疲れていたとみえる。

日曜日, 9月 10, 2006

小千谷観光

 花火一色で旅行を終わりにするのもさみしいので、周辺観光をすることに。山古志の牛の角突きとか観ようと思ったけど、開催日が昨日だったり…。まー、あんまりうまくないんでなんとなく小千谷に行くことに決定。レンタカーと迷ったが、1時間に1本しかない電車で行くことにした。

 着いたらまずは蕎麦が食いたいということで、蕎麦を食いに行くことに。「錦鯉の里」で錦鯉も観られるってんで、その隣の総合産業会館サンプラザにある「角屋」に歩いていった。

「角屋」場所

 店に入るとお昼時ってのと錦鯉の里が隣接してあることもありお客さんがたくさん。数少ない空き席にギリギリで滑り込む。メニューを覗くと、小千谷駅に置いてあったパンフレットに書いてあるように「へぎそば」の文字が。なにが「へぎ」なのかは分からぬまま、とりあえず2人前と天ぷら、そしてなめことおろしを注文。程なくして出てきたのがこれだ。

 なんか緑。蕎麦なのに緑。よもぎか何かが混じっているのかと思いきや、正体は海藻のようだ。「こんな山奥で海藻混ぜ込んだ蕎麦!?」なんて思ったわけだが、何で海藻を混ぜたんでしょうね? 歴史があるならそれだけに謎です。味はお蕎麦。最近蕎麦といえば十割蕎麦しか食ってないので香りがあんまり感じられなかったが(てか、俺はもともと蕎麦の香りにやや鈍感な感じだけど)、歯ざわりやコシ、喉越しは文句なかった。彼女がもうお腹一杯というので、その分までもりもり食った。

 で、こちらが天ぷら盛。天ぷらは海老はいらないからその代わりに舞茸なんか山の物を入れて欲しかった。山奥に着てまで海老を出されたりマグロを出されたりすると、「郷土料理」って感覚が薄れちゃうんだよね。天ぷらには海老は付き物ってのも分かるけど、それじゃあ天ぷら出すんだったら山だろうがどこだろうが海老を付けなきゃならねぇのかっていったら、そんなこともないはず。俺がいつも食いに行く茨城の山奥の蕎麦屋(写真はあるんでそのうち紹介)は、天ぷらに海老なんかいれねぇ。とまぁ、海老じゃなくて山の物を入れて欲しいです。

 と、気持ちとしてはお腹も満たしたところで、錦鯉の里に向かった。今回、花火を観にここまで来たわけだけど、よくよく考えたら中越地震の被災地なんだよな。特に、山古志は牛の角突きもあるが、錦鯉のダメージはもっとでかかったような気がする…。

 ま、そんなことも考えながら入場。まずは鯉の種類や系統が色々説明されていた。と、そこで発見したのがこれ。花火の番付表だ。


 中を見ると色々玉の大きさやら奉納した人の名前やらが書いてあって、花火を観に行くんだったらやっぱり欲しい一品。思いのほか大きくてブランケット版(一般紙)の新聞とほぼ同じ大きさ。でけー。ぱらぱらとめくっていくと4尺玉の大きさが書いてあった。重量420キロ、破裂後の大輪の半径800m、打ち上げ高度800mと書いてあるではないか! やっぱりすげぇよ、4尺玉。玉の直径は120センチにもなるようだ。

 さてさて花火に興奮したところで、ここでのメインの錦鯉をちゃんと見なければということで、室内にある池を見た。と、そこで見たのはでっかい鯉! これまたでかい。丸々と太って高そうだ。みんな元気に泳いでる。

 鯉を見終わって外に出ると、なにやら雲行きが怪しい…。空がやけに黒かったのでこりゃ一雨くるなぁ、と思ったらポツポツっと降ってきたので、サンプラザにあるお土産売り場を見に行った。と、そこで見たのがこれだった。

 4尺玉と2尺玉の実物(もちろん火薬抜き)。

 こんなにもでかくて、こんなにも大きさに差があるものなのか! 2尺玉だって空に打ちあがったら結構な大きさに広がるのに、4尺玉はこんなにもでかいのか! と思ってびっくりしたところで、外では雷が鳴り、土砂降りの雨となってしまった。彼女は色々とお土産を物色している時に、俺はそこに展示してあったシリコン・ウエハーやら浄土真宗用だと思われる(北陸だしね)仏壇を見て興奮してた。やっぱり真宗の仏壇はキラキラしてなくてはな。

 さて、お土産も買い終わって、興奮も醒めて、外はまだ雨が降っていて、でも傘が売ってなくて。仕方ないからしばらく休憩。ジュース飲んで待ったり過ごす。彼女はまたお土産を見に行ってしまった。

 しばらくすると雨も小降りに。チャンスといわんばかりに外に出て、なんとか商店街のアーケードに逃げ込む。雪が多い地方の商店街はどこもかしこもアーケードが発達しているので傘いらずってわけ。ま、傘はあったほうがいいと思ったのでスーパーで傘を購入して、山本山に歩いて向かう。どうやら彼女が蕎麦の花を見たかったみたいだが、どう考えても時間が足らない。麓まで行って引き返す。歩きでは無理だったわなー。

 駅までなんとか戻ってきて時刻表を見たけど、しばらく電車はない感じ。ここらで一つ温泉でも入りたいと思って、道の駅である「ちぢみの里おぢや」に歩いていくことに。細い道をてくてく歩いて15分くらいで着いたかな。

紹介その1

紹介その2

紹介その3

 雨も降っていたこともあり、まずは体を温めたいということで風呂に入った。下駄箱に靴を入れて受付に行くと、バッグをぽいっと渡された。中身はバスタオルに手ぬぐい大のタオル、そして風呂あがりに便利なタオル地の上下の服。東京のラクーアで渡される一式とほぼ一緒。気が利いてます。ロッカーはカウンターで渡される鍵で開くようになっていて、その鍵に書かれている番号のロッカーを使うような形態。早速服を脱いで手ぬぐい持って浴槽へ。頭から足の先までちゃちゃっと洗ったあと、まずは露天風呂へ、と思ったんだけど混んでそうなのでやめて内風呂だけを楽しんだ。お湯の温度はぬるめだったかな? ま、道の駅ってことや片貝まつりの花火があるってことで混雑していた。立ち寄り湯として考えたら悪くはない。結構風呂以外の設備も充実している。

 それなりに時間かけてお風呂に入り、彼女が上がってくるまで大広間みたいなところで待っていた。けどなかなかこなくて、乗りたい電車に間に合わなそうだったので、熱燗を頼んだ。そしたら腕につけてたロッカーの鍵にバーコードが仕込んであって、それでお会計が出来てしまうシステムだった。便利便利。熱燗を2合目に手をつけたところで彼女が出てきた。どうやら洗面台のドライヤー待ちで時間をくったみたい。一緒にお酒を飲みつつ、それなりに夕食を済ます。次の電車は19時44分発だったので、一応30分前に出発。駅まで歩く。

 電車が来たので乗りしばらく長岡方面に走ると、片貝の花火が車窓から見えた。昼間歩き通しでもう歩く気力もそんなになかったが、折角だから観に行こうということで、宮内で乗り換えた。来迎寺に着いたのは20時30分くらいだったかな? 駅から田んぼ方面に歩くと、結構ここからでも花火が見えるじゃないか。最初はなんとか頑張って片貝まで歩いて4尺玉を観るつもりでいたが、思いのほか遠くから観てもきれいだったし音も伝わってきたので、この辺りから観ることにした。帰りのことも考えると、ここからならすんなり長岡に帰れるしね。

 そんなわけで今回の花火写真。雨で雲が低く流れていたのであまりコンディションは良くない。


































 4尺玉が打ちあがる22時の20分前、雲が晴れてこりゃいけると思ったが、いざ4尺玉が打ちあがったら…。雲の中で猛烈な光が出たあと、大きな音だけがずしんと伝わってきました。残念。

 4尺玉を見届けた後はそのまま来迎寺駅へ。電車を待って長岡へ。駅に降りて「折角だから日本酒が飲みたいねぇ」ということになり。でも時間は23時過ぎ。地酒を売りにしていた安そうなお店は丁度閉店の時間。周りを見たら「鶏のジョージ」ってのがあったんで入店。ところが地酒が全くない…。そう思ってメニューを良く見たら、発見してしまったんだね。

モンテローザ

 あぁ、4尺玉も全く観られなかった上に、こんな仕打ちをするんですか…。さっさと切り上げてお会計。都内じゃまず見ないから気がつかなかったわ。調べたら墨田区に1軒だけあるみたい。全部白木屋って名前に統一しとけや!

 あとはホテルに帰る途中にコンビニで日本酒を買って飲んで寝た。なんだかなー。