日曜日, 5月 16, 2010

息子と電車ごっこをしてみると…

電車ごっこと言っても、駅の改札ごっこというか。

息子が「はい切符でーす」といって紙を手渡してくるので、「はい、パチン」といってハンコを捺すというか切符を切る動作をしたら…。

「ピッ、だよ」

うへ~。今の子は切符を「ピッ」って育つんだぁ…。って、育ててるのは自分…。そりゃ親が改札通る時に「ピッ」してたら、子供は切符は「ピッ」だよなぁ。

おそるべし、ジェネレーションギャップ。

金曜日, 5月 14, 2010

プロデューサーさん!! スッポンでキュッポンですっ!!

この記事を御覧になられる方で、お食事中もしくはお食事がお済みの方は食後一時間半を置いて服用されることをおすすめまーす。



昨日、と言っても実はこの話は4月下旬のお話であるので昨日と言うのは嘘になるんですけど、途中まで文章を書いたのがその当日でもあったので、まぁそこら辺を差っぴいて昨日ということにして、うちのトイレがつまったんですよ。何だかわからないけどつまったんです。でもよくよく考えると理由があるようなないようななんですが、強いて言えば息子のブツが原因といえば原因。

「おめー、2歳ちょっとの子供がトイレをつまらせるようなブツなんてひりだせるわけねーだろ!」

ごもっともです。私も2週間前まではそのように考えておりました。ですが、その2週間前に、私が今までの古い考えを翻意しなければならないような出来事が起きたのです。

が、それは次に機会があったら話しましょう。いや、ないかも知れません。でもこのままじゃ話が分からないと思うので話そうかとも思いましたが、息子が大きくなって俗世間で言う反抗期とやらのお年頃になったときにこの記事を見た人から、「おー、君がこだぬき君かぁ。昔、親だぬきのブログに×××って書いてあったあのこだぬき君かぁ」とかそんなご報告を本人にされたらさぁ大変。これまで宿題もきちんとしてから遊びに行ったり、ちゃんと門限までに帰ってきたり、仕事から帰ってきた父だぬきに「お父さん、ご苦労さま。肩をもんであげるよ」なんて、世間のどこに出しても恥ずかしくない真面目で親孝行な良いたぬきに育っていたとしても、きっと大豹変。もう家出はするわ、アンパンパンパンするわ、盗んだバイクで走りだすわ、そりゃムッチャなクッチャな反抗期が想像に難くないわけです。そんなリスクを犯してまで書くべきなのかどうなのかと、西武線で7駅くらい過ぎるまで悩みましたが、「いや、真実は書かなくてはいけない」という良心のささやきにぶらぶらブランコをこいではみたものの、やっぱり書くのはよそうと、そう思ったのです。

で、つまってしまったトイレ。妻から「こんなトイレじゃ使えない! 私がこれ以上…(自主規制)」なーんて言われたら、もうパパだぬきも頑張らなきゃいけない。そう、別に私がつまらせたわけじゃないのに私が悪くなる。

独身の皆さん。これが、夫婦生活ってものなんです。これに堪えるのが夫婦生活なんです。

でも、家長たるものこんなの屁の河童っですっ! 埼玉の西の田舎でお客さんのところを出たのが20時半。お家の最寄り駅まで約2時間。ですがその時間だとトイレのキュッポンが売っているお店がないのです。いや、正確にはあるにはあるんですが、もっと正確に言うならば今日に限ってリューアルオープンのための工事に入るために、キュッポンが売っていそうなフロアが21時に閉まってしまうんです。実についていない、朝の電車の中で見た占いどおりの日なんです。

でも、捨てる神あれば拾う神ありです。なんと埼玉の西の田舎の2つ隣の駅にイトーヨーカドーがあったんです。もうそこしかない。つまった紙を流し去るキュッポンを買うためにわざわざ降りてキュッポンを買いにいったんです。お店に入ってすぐ3階へ。もう早く買って暖かいお家に帰りたい! エスカレーターを猛ダッシュで駆け上がった私はフロアをキョロキョロと見回すが、キュッポンがない! と、キャッシャーに高校を卒業したてっぽい若い愛想の悪い店員さんがいるじゃありませんか! ずかずかっとカウンターに近寄られ「キュキュッ、キュッポンありますか!?」と、ちょっと歩きながらビールを飲んじゃってすこーしほっぺが赤いサラリーマンにいきなりトイレのキュッポンがどこかと尋ねられるその気持ち、わかりますよー。「えー、こんな時間にそんなのを買いたいから売り場を案内しろなんて…。新手のナンパ!?」なんて思われているのは当然で、そりゃ気持ち悪がられて怪訝な顔をされるのも仕方がないところ。でも私は店員の営業スマイルなんかよりもキュッポンがどうしても欲しかった。店員さんは無愛想ながらも「本当にこんな時間にキュッポン買うの?」という冷めた目線を私にくれながら売り場まで案内してくれたその足取りは、正直酔っぱらいには速すぎた。ま、それくらい相手にするのが嫌だったんでしょう。そりゃそうでしょう。

ま、とにもかくにも無事キュッポンを1800円くらい(酔ってたのでよく覚えてません)で入手した私。問題はその搬送方法なのですが…。キュッポンをレジで「ピッ」とする店員さん。お金を受け取ってキュッポンを袋に詰める店員さん…。

て、こらまてーーーー!

キュッポンの先しかビニル袋がかかってないじゃないか!!!

なーんて、酔っ払っていてあんまり気にしなーい。

結局、キュッポンのゴムの部分だけはビニル袋に入れてもらえたものの、柄の部分は全くのむき出し状態…。「何これ、何かの罰ゲーム? これを埼玉の西の田舎から都下までむき出しの状態のまま運べって?」なーんて疑問にも思わない、私。もうキュッポンが買えただけでもウキウキ☆ 今はちょうど21時を過ぎたところ。キュッポンを持ち帰らなければならない門限の22時までにはあと1時間はある。つまり…。

ま・に・あ・っ・ち・ゃ・う☆

柄がむき出しのスッポンを片手に猛ダッシュで駅に向かう。夜空に浮かぶ満月。月光が買いたてのキュッポンの白い柄を照らす。ぼんやりと青白く光るキュッポンの柄。それを信号待ちで見つめる私。その先には駅の明かりがあり、さらにその先には暖かいおうちが…。

って!! えー、これ、このままで電車とバスに乗るのー!!!!???

何とか改札は突破し発車寸前の電車に飛び乗り、車両端っこの座席にこっそり座るが…。

やっぱりだれも隣に座ってこないよぅ…。

それどころか目の前のOLが異常者を見るような目で見てくる…。つらい、つらいよぅ。立川から歩いて帰った時よりも辛いよう…。ここはタヌキ寝入りでやり過ごすしかなかった。乗った電車は各駅停車。ドアが開くたびに人の出入りがあるのだが、ほかの座席は結構埋まりつつあるのになぜか私の隣だけぽっかりあいたまま…。つらいよう…。

40分。長い長い40分。ようやく乗換の駅までたどり着きドアの「バコッ」という開く音とともにホームへと飛び降り、改札までの階段を駆け上がる! 車内からは侮蔑の鋭い視線。恥辱の極み…。アフゥッ…。

降りたこの駅もただの乗り換え。ここからはバスに乗らなくてはならない…。バス…。電車よりも乗客が密着する空間。次のバスまでは5分待ちだった。バス停で待つ時間。すごく長い。後ろに並ぶ大学生が「うわー、やべー。あのサラリーマン、ぜってーリストラだよ。ストレスためすぎじゃね?」なんてひそひそ話が何んとなく聞こえてくる…。長い長い5分。空には満月。そして青白く光る柄。ようやくバスが来て乗り込み運転手近くの座席に着くも、車内ミラー越しに運転手の冷たい視線…。まるで満月の青白い月光のよう…。そして青白く光る柄…。このあたりまでくるとさすがに酔いも冷め気味で、先ほどまでのテンションの高さもなく、ただただ乗客と時折ミラー越しに目の合う運転手の冷たい視線を受けるしかないのであった。

と、こんな苦労をしてようやくおうちへ。トイレのつまりは30秒で無事トンネル開通となり、これまで以上にすっきりと流れるようになりましたとさ。

おしまい。