土曜日, 9月 09, 2006

片貝まつり浅原神社秋季礼大祭奉納大煙火を観に新潟に行ってきた

 大玉主義もここに極まれりって事で、世界一大きい4尺玉が打ちあがる片貝まつりに行ってきた。これを観たらもう大玉を追っかけなくても済むという、「頂点」と「終わり」を求めていたのかもしれない。宿や交通の予約はいつものごとく直前(1週間前)だったのですこーし大変だった。

 9月9日出発当日、池袋を正午に出発する高速バスに乗る予定だったのだが…、実はまだ水戸にいた。前日の「急報」が「急展開」になり、あれこれ忙しくて前日のうちに池袋に帰れなかったのだ。しかも一睡も出来なかった状況。それどころか、訳あってこの2日間はほとんどまともな睡眠をとっていないわけで…。辛すぎる…。正直「急展開」の内容からして旅行などしている場合ではないのだが、緊迫した事態からはすこーし収まっていたので(-3%くらい)、「あとは本人の運次第」ということで旅行に行くという判断をした。

 のちに旅行を決行したという自分の判断をどんなに恨んだだろうか…。

 なんていう小説のような展開はなかったが、とにかく疲弊はしていた。で、これまた色々あって水戸駅4時31分発の上野駅始発電車に乗ることになった。うーむ、本当に辛い。30分くらいで石岡に到着。訳あって下車。街中を歩いて探し回るが見つからず。なんだかんだで1時間ほど歩き回った後、見つからないし仕方ないということで6号の常磐線を跨ぐ跨線橋をすぐ越えたところにあるデニーズにて食事と爆睡。連絡を待つもこちらも旅行や学業(←弟ね)など予定が詰まっており茨城に滞在できる時間にも限界が近づいていたので、なくなく8時26分発の普通電車に乗って東京を目指した。

 で、上野着が9時57分。ま、池袋にさっさと向かいたいんで上野手前の日暮里で乗り換え。なんとかかんとか10時30分くらいに家に到着。そしてすぐに洗濯。じゃないと旅行に着ていく & 持っていく服がない! 彼女との待ち合わせは11時30分。時間がねぇー! 結局今日着ていく分の服はなんとか乾かし、明日以降のは現地で乾かすことにして、風呂入って準備して…、高速バスのチケットをネット経由で購入してプリントアウトして…。

 約束の時間、11時30分にギリギリ間に合った。俺は偉い!

 高速バスの発車時刻は池袋東口12時5分発。時間にまだ余裕があるのでバス停で待つ。彼女に事の顛末を話す。彼女の隣で聞き耳立てていた知らないおばちゃんが、「何言ってんだ? お前」みたいな怪訝な表情で俺の話を聞く。と、時間になってバスが来る。やっとこさ旅行気分。バスはトイレも装備されているちょこっと豪華版。でも前に乗った九州に向かう夜行バスのような豪華さはない。チケットを渡して乗車、しばらく都内を流した後、関越道に入る直前あたりで寝てしまった。

 途中SA(サービスエリア)2つに停車します。関越トンネルは長かった。1度は通ってみたかったトンネルなのでうれしかった。道路オタクなもので。

 片貝まつりは小千谷市の片貝で行われるのだが、現地にどうやったら当日直接乗り入れることが出来るかなぁと思って色々思案した結果、ま、電車で来る人は祭りの開催地から歩いて50分くらい離れている来迎寺駅からアプローチするようだ。で、うまいことに都心⇔新潟な高速バスは来迎寺駅近くの「越路BS(バス停)」に停車するらしい。ということで越路BSから歩いて向かうことに。で、越路のあたりから片貝方面を撮影。ここからだって道のりで1キロくらい離れているのに、道は田んぼの中に到るあぜ道まで車だらけ! 恐るべし…。帰りはハードな渋滞にはまることを予測、覚悟する。
 
 ついでに、いろいろばたばたしてたこともあって、デジカメのバッテリーの充電を忘れていたことにがっかりする…。

 そんなわけで、初日は写真をほとんど撮らなかった。明日もあるしいいもーんみたいな。で、彼女のバッグを持ちつつてくてく歩き、やっとこさ神社に到着。有料席を観に行くが、当然入れない。明日は有料席に入るためにお昼には来ようと彼女と二人で決心するが、結局次の日お昼には来なかった。仕方ないので、神社の拝殿脇にある堤状になった土手の上に陣取る。花火始まるまでビール飲んで途中寝て過ごす。19時30分、花火始まる…。杉が邪魔して音しか聴こえねぇ! 慌てて場所移動。ここら辺に陣取る。スターマインの低い部分は杉の木が邪魔しまくりで見えないが、他は電線が邪魔するけど全部ちゃんと見える。寝っころがってビール飲みながらだらっと花火鑑賞。

 で、ここから花火の感想。

花火を観に行くなら参考になるページ

 でかい玉が多いかなー。尺玉がぽんぽん上がるのはもちろんだけど、他では1発とかそのくらいしかあがらない3尺玉も節目に「ボフッ」ってあがるし。大きい玉が好きな人は楽しいかもねー。花火の1発1発は派手さのない玉(ちょっと単調)が多いけど、それでも綺麗だなー。あ、同じ種類の花火を3発同時に打ちあげて、かぶせる打ちあげ方が結構多いかも。だから、1発1発をきちんとみたいって人は「また被せて(重ねて)きたー!」みたいな感じになるかもね。でも、大玉はさすがに被せる(重ねる)ことはないから、1発をきちんと見届けることが出来ます。不満はプログラムとプログラムの間がちょっと長いかなーって点かな。この花火大会は「奉納煙火」なので、奉納者のメッセージや何やらを読み上げるのに時間が掛かるからちょっと間延びしちゃう感じになるんだね。でもこればっかりは仕方ない。奉納してくれる人がいるから花火を楽しめるわけだしね。あと要は「村祭り」なわけで、都内でやっているような観光花火大会ではないから、そこら辺、ちょっとばかり頭に入れておいたほうがいいですよ。部外者は「おじゃまします」くらいな感じで。

 この日は打ちあげ場所から近い場所(浅原神社近く)で観たので、打ちあげ時の「ボフッ」という音や、上空での爆発音もバシバシきて楽しかった。でも、翌日は雨だったわけで、晴れている日は遠くから観た方が花火全体を観ることができるからそれも良かったかもと思った。

 で、22時には4尺玉が上がるわけで、それに向かって徐々に高まってきたところに、きたね…。尺玉(1尺玉)連発が…。本当にぼこすか打ちあげるのよ。これでもかって具合にね。他の花火大会では「尺玉(1尺玉)が上がります!」みたいに大会で1番大きな玉が1尺玉ってこともあるのに、それを惜しげもなくボコスカボコスカ連発するの。全然途切れないし。今年は30連発? ま、とにかくあまりの量に途中で笑っちまったい。ほんと「バカだー」みたいな。いい意味でのバカ。野球バカとか釣りバカとか、そんなバカさ加減。いうなら花火バカだねぇ。見ていて気持ち良いバカを目の前にしたら、笑ってしまうわなー。

 そして22時、今回のメイン、4尺玉。俺はこいつを観たくてここまで来たんだ。3尺玉も正3尺玉も全部見てきた。あとはお前を観るだけだ、4尺玉さんよぉ! 神社のほうからは「名物おばちゃん」の奉納者の読み上げがもう少しで終わろうとしている…。

 ドブゥッ!

 今まで数ある大会で3尺玉を観てきたが、それをさらに上回り今までに聞いたことのない低音を多く含む打ち上げ音。煌々と光ながら登っていく玉。高度はぐんぐん上がってこれまで打ち上がったどの玉よりも高くまで上り詰めて…、ぱっと開いたのは柳だった。

 でけー!

 そしてある程度開いたところで遅れて響いてくる破裂音! こればっかりは現場に来ないと味わえない。バカ、ここに極まれり、だ。ムービーはこちら

 観に来て良かったバカ花火。

 4尺玉が空から消えたら即撤収! シャトルバスのバス停まですたすた歩く。田んぼが広がるところに出るとバス停が。と、田んぼを見て驚いた。「ナウシカに出てきたオウムだ…」。本当に田んぼがテールランプで真っ赤だった。「こりゃ長岡に着くのは0時過ぎだな…」と、覚悟してバスに乗ったらラッキーなことに座れちゃった。で、寝てしまった。

 予測したとおり長岡着は0時を過ぎていて、急いでホテルに向かいチェックイン。連日の疲れもあり、明日のことは考えず、さっさと寝た。 Posted by Picasa

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