日曜日, 9月 10, 2006

小千谷観光

 花火一色で旅行を終わりにするのもさみしいので、周辺観光をすることに。山古志の牛の角突きとか観ようと思ったけど、開催日が昨日だったり…。まー、あんまりうまくないんでなんとなく小千谷に行くことに決定。レンタカーと迷ったが、1時間に1本しかない電車で行くことにした。

 着いたらまずは蕎麦が食いたいということで、蕎麦を食いに行くことに。「錦鯉の里」で錦鯉も観られるってんで、その隣の総合産業会館サンプラザにある「角屋」に歩いていった。

「角屋」場所

 店に入るとお昼時ってのと錦鯉の里が隣接してあることもありお客さんがたくさん。数少ない空き席にギリギリで滑り込む。メニューを覗くと、小千谷駅に置いてあったパンフレットに書いてあるように「へぎそば」の文字が。なにが「へぎ」なのかは分からぬまま、とりあえず2人前と天ぷら、そしてなめことおろしを注文。程なくして出てきたのがこれだ。

 なんか緑。蕎麦なのに緑。よもぎか何かが混じっているのかと思いきや、正体は海藻のようだ。「こんな山奥で海藻混ぜ込んだ蕎麦!?」なんて思ったわけだが、何で海藻を混ぜたんでしょうね? 歴史があるならそれだけに謎です。味はお蕎麦。最近蕎麦といえば十割蕎麦しか食ってないので香りがあんまり感じられなかったが(てか、俺はもともと蕎麦の香りにやや鈍感な感じだけど)、歯ざわりやコシ、喉越しは文句なかった。彼女がもうお腹一杯というので、その分までもりもり食った。

 で、こちらが天ぷら盛。天ぷらは海老はいらないからその代わりに舞茸なんか山の物を入れて欲しかった。山奥に着てまで海老を出されたりマグロを出されたりすると、「郷土料理」って感覚が薄れちゃうんだよね。天ぷらには海老は付き物ってのも分かるけど、それじゃあ天ぷら出すんだったら山だろうがどこだろうが海老を付けなきゃならねぇのかっていったら、そんなこともないはず。俺がいつも食いに行く茨城の山奥の蕎麦屋(写真はあるんでそのうち紹介)は、天ぷらに海老なんかいれねぇ。とまぁ、海老じゃなくて山の物を入れて欲しいです。

 と、気持ちとしてはお腹も満たしたところで、錦鯉の里に向かった。今回、花火を観にここまで来たわけだけど、よくよく考えたら中越地震の被災地なんだよな。特に、山古志は牛の角突きもあるが、錦鯉のダメージはもっとでかかったような気がする…。

 ま、そんなことも考えながら入場。まずは鯉の種類や系統が色々説明されていた。と、そこで発見したのがこれ。花火の番付表だ。


 中を見ると色々玉の大きさやら奉納した人の名前やらが書いてあって、花火を観に行くんだったらやっぱり欲しい一品。思いのほか大きくてブランケット版(一般紙)の新聞とほぼ同じ大きさ。でけー。ぱらぱらとめくっていくと4尺玉の大きさが書いてあった。重量420キロ、破裂後の大輪の半径800m、打ち上げ高度800mと書いてあるではないか! やっぱりすげぇよ、4尺玉。玉の直径は120センチにもなるようだ。

 さてさて花火に興奮したところで、ここでのメインの錦鯉をちゃんと見なければということで、室内にある池を見た。と、そこで見たのはでっかい鯉! これまたでかい。丸々と太って高そうだ。みんな元気に泳いでる。

 鯉を見終わって外に出ると、なにやら雲行きが怪しい…。空がやけに黒かったのでこりゃ一雨くるなぁ、と思ったらポツポツっと降ってきたので、サンプラザにあるお土産売り場を見に行った。と、そこで見たのがこれだった。

 4尺玉と2尺玉の実物(もちろん火薬抜き)。

 こんなにもでかくて、こんなにも大きさに差があるものなのか! 2尺玉だって空に打ちあがったら結構な大きさに広がるのに、4尺玉はこんなにもでかいのか! と思ってびっくりしたところで、外では雷が鳴り、土砂降りの雨となってしまった。彼女は色々とお土産を物色している時に、俺はそこに展示してあったシリコン・ウエハーやら浄土真宗用だと思われる(北陸だしね)仏壇を見て興奮してた。やっぱり真宗の仏壇はキラキラしてなくてはな。

 さて、お土産も買い終わって、興奮も醒めて、外はまだ雨が降っていて、でも傘が売ってなくて。仕方ないからしばらく休憩。ジュース飲んで待ったり過ごす。彼女はまたお土産を見に行ってしまった。

 しばらくすると雨も小降りに。チャンスといわんばかりに外に出て、なんとか商店街のアーケードに逃げ込む。雪が多い地方の商店街はどこもかしこもアーケードが発達しているので傘いらずってわけ。ま、傘はあったほうがいいと思ったのでスーパーで傘を購入して、山本山に歩いて向かう。どうやら彼女が蕎麦の花を見たかったみたいだが、どう考えても時間が足らない。麓まで行って引き返す。歩きでは無理だったわなー。

 駅までなんとか戻ってきて時刻表を見たけど、しばらく電車はない感じ。ここらで一つ温泉でも入りたいと思って、道の駅である「ちぢみの里おぢや」に歩いていくことに。細い道をてくてく歩いて15分くらいで着いたかな。

紹介その1

紹介その2

紹介その3

 雨も降っていたこともあり、まずは体を温めたいということで風呂に入った。下駄箱に靴を入れて受付に行くと、バッグをぽいっと渡された。中身はバスタオルに手ぬぐい大のタオル、そして風呂あがりに便利なタオル地の上下の服。東京のラクーアで渡される一式とほぼ一緒。気が利いてます。ロッカーはカウンターで渡される鍵で開くようになっていて、その鍵に書かれている番号のロッカーを使うような形態。早速服を脱いで手ぬぐい持って浴槽へ。頭から足の先までちゃちゃっと洗ったあと、まずは露天風呂へ、と思ったんだけど混んでそうなのでやめて内風呂だけを楽しんだ。お湯の温度はぬるめだったかな? ま、道の駅ってことや片貝まつりの花火があるってことで混雑していた。立ち寄り湯として考えたら悪くはない。結構風呂以外の設備も充実している。

 それなりに時間かけてお風呂に入り、彼女が上がってくるまで大広間みたいなところで待っていた。けどなかなかこなくて、乗りたい電車に間に合わなそうだったので、熱燗を頼んだ。そしたら腕につけてたロッカーの鍵にバーコードが仕込んであって、それでお会計が出来てしまうシステムだった。便利便利。熱燗を2合目に手をつけたところで彼女が出てきた。どうやら洗面台のドライヤー待ちで時間をくったみたい。一緒にお酒を飲みつつ、それなりに夕食を済ます。次の電車は19時44分発だったので、一応30分前に出発。駅まで歩く。

 電車が来たので乗りしばらく長岡方面に走ると、片貝の花火が車窓から見えた。昼間歩き通しでもう歩く気力もそんなになかったが、折角だから観に行こうということで、宮内で乗り換えた。来迎寺に着いたのは20時30分くらいだったかな? 駅から田んぼ方面に歩くと、結構ここからでも花火が見えるじゃないか。最初はなんとか頑張って片貝まで歩いて4尺玉を観るつもりでいたが、思いのほか遠くから観てもきれいだったし音も伝わってきたので、この辺りから観ることにした。帰りのことも考えると、ここからならすんなり長岡に帰れるしね。

 そんなわけで今回の花火写真。雨で雲が低く流れていたのであまりコンディションは良くない。


































 4尺玉が打ちあがる22時の20分前、雲が晴れてこりゃいけると思ったが、いざ4尺玉が打ちあがったら…。雲の中で猛烈な光が出たあと、大きな音だけがずしんと伝わってきました。残念。

 4尺玉を見届けた後はそのまま来迎寺駅へ。電車を待って長岡へ。駅に降りて「折角だから日本酒が飲みたいねぇ」ということになり。でも時間は23時過ぎ。地酒を売りにしていた安そうなお店は丁度閉店の時間。周りを見たら「鶏のジョージ」ってのがあったんで入店。ところが地酒が全くない…。そう思ってメニューを良く見たら、発見してしまったんだね。

モンテローザ

 あぁ、4尺玉も全く観られなかった上に、こんな仕打ちをするんですか…。さっさと切り上げてお会計。都内じゃまず見ないから気がつかなかったわ。調べたら墨田区に1軒だけあるみたい。全部白木屋って名前に統一しとけや!

 あとはホテルに帰る途中にコンビニで日本酒を買って飲んで寝た。なんだかなー。

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