火曜日, 1月 22, 2008

携帯小説第1話 ぼくどらえもん

この時間になると、電車が約10分に1本。ありえねぇ。早く転職っつーか勤務地変えてーなぁーと一番思うわけ。

ま、毎日書くってなるとネタが全然ないんだが、敢えて書くなら「凛 のすた」で昼を食ったゼってくらいだ。ま、知っている人は知っている、知らない人は知っとけ! と、全く思わないが、俺が紹介する以上は二郎系であるのは間違いない。

客のところを「ちゃら〜ん」と出たのは13時丁度。次の約束までには2時間もの空き時間があり、事務所のヤマタタティ〜(旧名・ファーレンハイトさん)に「電話リンリンしたら早くおっきっきだぉ〜☆」と、つまりは電話すりゃ時間早めてもらえっぞっていう右から臭ってきた愛の囁きを左に受け流していたんだが、やっぱり鼓膜に「リンリン」がこびりついてたんで電話リンリンしたんだ。

「1時間早めでリンリ〜ン」

「いつでもこいや! ゴルァ!!」

というやりとりでひるんだ俺は、態勢建て直すために二郎系を食わんと耳にこびりつく「リンリン」を頼りに携帯で「リンリン 次郎」と焦り大誤爆で検索しまくった。

「凛 のすた」

店は狭く、一畳ほどの広さに一席のみのアットホームさで、カウンターの中の店主とニンニク臭い息を放つ客との究極のハァハァ興奮コミュニケーション…からは遠くかけ離れた4畳半〜5畳程にカウンター席が6〜7席。カウンター内は狭くオペレーションはしにくそうだ。壁にメニューが書いてあり、全て太麺でしょうゆ・ポン酢・カレー・みその4種類。値段はしょうゆの700円を筆頭に微妙な格差社会のカスケード。しかも無料トッピングが常識の二郎界、無料トッピングなのに量が少なかったりしたら危ない目付きでやっちまうんじゃねーかと抜き差しならぬ状態が常態なこの二郎界で、「増しはありません」とハァハァ・コール・コミュニケーションを断じて許さないそのエスプリが効いたSっぷりに、コールをしたい欲求があふれ出て歯はガクガク体プルプルと全身全霊を以て別に何も感じない。ただ淡々としょうゆを注文し、はにかみ屋さんな俺は猫背のまま顔を覆った手の隙間から気付かれないように微妙にばれてるだろう動きで店主のオペレーションをのぞき見、気付かれ
ては「え? 見てないっすよ!」みたいな逆ぎれを噛ますこともなく、静かなむふふな気持ちをあっちっちさせてピクピク待つったら待つ。

(書き始めて50分。二度目の乗り換え)

カウンターの上に出された空丼にカエシが注がれ、更に豚のエキスと脂がたんまり浮いたスープが加えられる。麺はそこまで太くないが、普通のラーメンと比べれば太い部類であろう。

(ここで前に座っている革ジャン着た男が鼻をほじりはじめる。結構電車の中で鼻をほじる大人は多い)

麺の茹りは遅く、少々待たされる感があるが、それはこちらの期待の大きさがそうさせるに違いない。

麺揚げが始まり、スープだけが入った丼にようやく主役が入る。鍋から丁寧に網(アミって!)で麺を拾う店主。次は野菜が炒飯のようにおたまにのせられ、ぽんっと麺のうえにおかれる。「ニンニク無しの方、どーぞー」の掛け声に反応し、むしゃむしゃ食らう。

おい、おまえ! さっきまでのテンションはどうした!

ここではっと気付く。

もう最寄り駅。

1時間10分のご乗車、ありがとうございました。

たぶん続かない…。

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